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【子どもの孤食が増えている!】孤食が子どもに及ぼす3つの影響
目次
みなさん、「孤食」という言葉を聞いたことはありますか?
「孤食」とは、「食事を1人でとること」を意味します。
大人なら、1人で食事をするのが好きな方も多いかと思いますが、いま「子どもの孤食」が社会的に問題視されています。
今回は「孤食」が子どもに及ぼす影響や、子どものために家族みんなができることを考えていきましょう!
孤食とは?
「孤食」とは、「1人きりの食事」や「バラバラの時間に食事をとること」です。
1人で食事をするのが好きな方は「孤食の何が悪いの?」と思うかもしれません。
孤食は、特に「孤独を感じるような寂しい食事」を意味します。
心身ともに成長期を迎える子どもが孤食をすると、孤独感や栄養の偏りから今後の成長にマイナスな影響を与えます。
気をつけるべき6つの「こ食」
現代の家庭に増えている「こ食」には「孤食」を含め、6種類あります。
- 孤食
- 小食
- 個食
- 濃食
- 固食
- 粉食
それでは、それぞれの「こ食」について解説していきます!
孤食
こちらは先ほども説明した、1人で孤独に食事をすることを意味します。
子どもの「孤食」はコミュニケーション不足や栄養の偏りなど、様々な影響を及ぼします。
小食
「しょうしょく」とも読む「小食」。
文字の通り、食べる量が少ないことを意味します。小食はダイエットなども含まれます。成長期に無理なダイエットをすることで、必要最低限の栄養が摂れないなどのリスクがあります。
個食
「個食」は、家族で一緒に食事をとっているにも関わらず、別々のものを食べている状況を意味します。
食の外部化が進んだことで、お惣菜やレトルト食品など、自分の好きなものを手軽に用意することができ、「個食」が進んだと考えられます。
好きなものだけを食べる生活では、当然栄養も偏ってしまいますよね。
濃食
文字の通り、濃いものを好んで食べることです。
濃食には、調理済み加工食品を食べることも含まれています。
調理済み加工食品は濃い味で調理されているため、塩分の摂りすぎなどから生活習慣病のリスクも高くなります。
また、小さい頃から濃い味を食べ続けると、味覚の発達にも影響を及ぼす恐れがあります。
固食
「固食」は、固いものをたくさん食べることではなく、「固定食」を意味します。
つまり、好きなものばかり食べて食事が偏ることを指します。
偏った食事は肥満や偏食、生活習慣病のリスクを高めます。
粉食
「粉食」は、パンや麺類などの「粉」を使ったものを好んで食べることを意味します。
パンや麺類はとても美味しく、食べること自体に悪いことはありません。
しかし、小麦粉はバターや牛乳などと調理されていることが多いため、つい高カロリーになってしまいがちです。
食べる量には注意しながら食事を楽しみましょう!
特に問題視されているのが「孤食」
「孤食」が増えることで、他の「こ食」を加速させる原因にもなるため、特に注意が必要です。
たとえば、子どもが1人で食事をする際に、冷凍食品をレンジで温めて食事をとるとします。冷凍食品はとても便利ですが、毎日食べ続けると好きなものしか食べない「固食」に繋がります。
親からお金をもらい、夕食にファーストフードを毎日食べる生活を続けることで「濃色」や「粉食」にも繋がります。
1人で食事をとり、毎日自分の好きな量だけ食べる生活を続けると、「小食」の心配もあります。
このように「孤食」は様々な「こ食」に影響を与えます。そして「こ食」は子どもの成長に大きな影響を与えます。
孤食が子どもに及ぼす様々な影響
食事は、本来は家族団欒で「今日学校であった出来事」や「今日の給食の話」など、コミュニケーションをとりながら楽しむものですよね。
しかし、子どもが1人で食事をすると「つまらない」「寂しい」「美味しくない」など、負の感情を抱きながら食事をとることになります。
次は、「孤食」が子どもに及ぼす影響について詳しくみていきましょう!
正しい食べ方、食事マナーが身につかない
子どもの頃、汚い食べ方をしたり、悪い姿勢で食事をしたとき、お母さんやお父さんに注意をされた記憶はありませんか?
たとえば、「箸と箸で食べ物を渡してはいけない」「肘をつきながら食事をしてはいけない」など、今となっては当たり前のように身についていますが、私は子どものころに両親に教えてもらいました!
1人で食事をすることで、間違った食べ方やマナーを注意してくれる人がいません。そのため、子どもは「何が間違っていて、何が正しいのか」分からないまま大人になってしまう可能性があります。
基本的な食事マナーは学校でも教えてくれると思いますが、それを家庭で実践してお母さんお父さんに見てもらう場というのも必要ですよね。
子どもと一緒に食事をすることは、コミュニケーションだけではなく「大人を見て学ぶ場」としても大切です!
子どもの栄養バランスが偏る
1人で食事をとることで好きなものだけを食べるようになり、栄養バランスが偏ってしまいます。
その結果、生活習慣病になったり、肥満になる子どもが増えています。
また、大人が一緒に食事をしていると「好き嫌いをしてはいけない」「食べ残しをしてはいけない」と注意ができますが、子どもが1人で食事をすると好きなものを好きな量しか食べない「小食」や「固食」に繋がります。
子どもの食事は、野菜やお肉など、栄養バランスを考えてバラエティ豊かな食事を食卓に並べる工夫が必要ですね。
コミュニケーション能力が欠落しやすい
家族みんなで食事をすると自然に会話が弾みますよね!しかし、子どもの頃から1人で食事をとることで、会話をする機会が減るためコミュニケーション能力が育ちません。
自分の気持ちを相手に伝えることが難しかったり、会話をすることができないなど、将来的に交友関係を結ぶことが難しくなってしまいます。
「孤食」が増えている原因とは?
なぜ今「孤食」が増えているのでしょうか。その理由をみていきましょう。
核家族化が進んでいる
おじいちゃんやおばあちゃんと同居しているなど、いわゆる「サザエさん」のような家庭が多かった頃は、子どもが1人で食事をする機会はあまりなかったと考えられます。
しかし、今は「核家族化」が進み、親が仕事で不在などの理由で子どもが1人で食事をしなければいけない状況が増えています。
共働きの家庭の増加
核家族化の進行に伴い、共働きの家庭も増えてきたと言われています。
両親共に働き、帰りが遅くなってしまう場合もありますよね。このような時にどうしても子どもと一緒に食事ができないことが増えてしまいます。
私も現在、夫婦共働きなので「孤食」に関しては他人ごととは思えません。
もちろん仕事は大切ですし、毎日誇りを持って働いています。
でも、子どもにとっての母親は一人しかいないので、家族団欒を心がけて「孤食」にならないように努力したいと思います!
子どもだけの食事になってしまったとき、家族にできることは?
子どもと一緒に食事をとりたくても、どうしても一緒にいてあげられない時もありますよね。
「孤食」はできるだけ避けたいですが、もし孤食をしないといけなくなった場合、家族として子どもに何ができるのでしょうか。
家族団欒の時間をつくる
子どもと一緒にごはんを食べられないときは、まずは子どもにしっかりと説明をしましょう!
「今日は仕事で遅くなるから、〇〇を食べて待っててね。明日は一緒に食べようね。」
と声をかけると、子どもは「明日は一緒にごはんを食べられる」と安心することができます。
そして、もし孤食が続いてしまった場合は、休日などにしっかりと家族団欒の時間を作りましょう。
一緒に出かけたりご飯を食べたりして、学校での出来事や最近の楽しかったことなど、たくさん話を聞いてあげましょう!
家族と楽しい時間を過ごすことで、性格が明るくなったり、心の発達にも繋がります。
朝食を一緒に食べる
もし仕事の関係で一緒に食事をすることが難しい場合は、朝ごはんを一緒に食べましょう!
一緒にいられる時間は短いかもしれませんが、毎朝顔を合わせて食事をとるのはとても大切な時間です。
支度の時間や起床時間を工夫して、子どもと一緒に朝食をとる時間を作ってあげましょう!
まとめ
今回は子どもの「孤食」についてお話しました。
家族で食卓を囲んで食事やコミュニケーションを楽しむことはとても大切です!
ですが、共働きが増えている中、一緒に食事をとれないこともありますよね。
そんなときは、夕食以外で子どもとコミュニケーションをとれる機会を作ってあげましょう!
仕事をして、家事もして、毎日食事を手作りするのは、とても大変ですよね。
たまにはお惣菜など買ってきたものに頼っても大丈夫です!
頑張り過ぎず、でも子どもの栄養はしっかりと考えて、家族の時間を大切に過ごしていきましょう!
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