わたしたちにできること

2021年4月23日

【保育園にかかる費用】保育施設・年齢・収入による違いを把握して事前に備えよう!!

働くお父さん・お母さん、毎日お疲れさまです!ほとんどの方が働くためにお子さんを保育園に預けているのではないでしょうか?

我が家も毎日お世話になっています。保育園があるおかげで毎日働けるわけですから、感謝してもしきれません…!!

そんな「ありがたい存在」である保育園ですが、保育園について”わからないこと”って意外と多くありませんか?

たとえば、「認可保育園と認可外保育園の違い」「保育園費用はどのくらいかかるのか」「保育の無償化は具体的にどういった制度なのか」など、さまざまな疑問が生まれるかと思います。

特に保育園の費用は家計に直接影響があるため、「どのくらいかかるのか」気になりますよね。。。

今回は、「保育園にかかる費用」に着目してご紹介したいと思います。少しでもみなさんの不安や疑問が解決するお手伝いができれば嬉しいです!!

認可保育園と認可外保育園を違いとは?

保育園は認可保育園認可外保育園の2つに大きく分けられます。

では、認可保育園と認可外保育園の「違いは何か?」と聞かれたら答えられますか?みなさん、なんとなくわかるかと思いますが、中には「違いがよくわからない…」という人もいるのではないでしょうか?

簡単にいうと、

認可保育園は国が定めた細かい基準をクリアし、国からの補助金を受け取りながら運営することができます。

認可外保育園は認可保育園ほど基準は細かくない代わりに補助金を受け取ることができません。

国が定めた基準というのは

・保育士などの職員数
・施設の広さ
・給食設備
・衛生管理
・防災管理

などが挙げられます。このような基準を無事クリアすると、認可保育園として国から認められます。

しかし、”認可外保育園=危ない”というわけでは決してありません!!

たとえば、基準の一つに「施設の広さ」があります。他の基準はクリアしていたとしても園庭を作る広さを確保できず、すべての基準をクリアすることができずに認可外保育園として運営している場合があります。

では、認可保育園と認可外保育園の大まかな違いを表にしましたので、ぜひ参考にしてください。

認可保育園 認可外保育園
設置基準 国が定める基準をクリアしている 国が定める基準をクリアしていない
費用 世帯収入による 園によって異なる
補助金 国からの補助金あり 国からの補助金は原則なし
申し込み方法 お住いの市区町村に申し込む 園に直接申し込む
対象年齢 0~5歳児 0~5歳児
保育時間 一般的に午前7時~午後18時まで
(延長保育あり)
園によって異なる
(夜間保育が可能な場合あり)

(詳しくはお住いの市区町村へご確認ください)

認可保育園と認可外保育園の大きな違いは「国からの補助金があるか・ないか」です

認可保育園は国からの補助金があることで運営が安定しています。

認可外保育園は国からの補助金がない分、保育園の費用は高くなりがちです。しかし、認可保育園より自由度が高く、保護者のニーズに柔軟に対応してくれるというメリットがあります!

たとえば、認可外保育園は預ける理由が必要ないため、お母さんが働いていなくても保育園に空きがあれば入園ができます。認可保育園は競争が激しく、求職中に入園することはとても困難です。

そのため、まずは認可外保育園に預けて求職活動をし、次年度に認可保育園に応募するという選択肢もあります。

認可保育園にかかる費用

保育園への入園を考えた時に気になるのが”保育園の費用”ですよね。あまりにも費用が高額だと「働いて保育園に預ける意味はあるのか?」と心配になってしまうこともあるかと思います。

ここからは認可保育園と認可外保育園に分けて「どのくらい費用がかかるのか」ご紹介したいと思います!

次の表は厚生労働省が発表した、「1世帯における児童1人あたりの月額保育料(利用児童数別)」です。

(出典:厚生労働省「平成27年 地域児童福祉事業等調査の概況」より

1世帯における1人あたりの保育料は約2万円という結果が出ています。もし仮にお母さんがパートで働き、月の給与が約7万円だとします。そのうち保育料として2万円が引かれ、手元に残るのが5万円だった場合、家計はマイナスにはなりませんね。

世帯収入によって保育料が変わるとはいえ、平均値を知っておくことで「家計への負担はどのくらいなのか」計算することができます!一つの目安として捉えてみてください。

認可外保育園にかかる費用

【目次1】で認可保育園との大きな違いは”国の基準をクリアしているかどうか”とご紹介しましたが、認可外保育園とは具体的にどのような施設があるのか気になりますよね。

例を挙げると…

・事業所内施設
・ベビーホテル
・ベビーシッター事業者

などが認可外保育園に分類されます。

そして、認可外保育園といえば多くの人が「利用料が高い」というイメージを持っているのではないでしょうか?

次の表は厚生労働省が発表した、「認可外保育施設の類型別にみた月額利用料」です。

(出典:厚生労働省「平成27年 地域児童福祉事業等調査の概況」より

「事業所内保育施設」では0~2歳で「3~5万円未満」、3~6歳(就学前)で「1~3万円未満」が最も多いという結果が出ています。「ベビーホテル」や「ベビーシッター事業者」「その他の認可外保育施設」では「3~5万円未満」が全ての年齢で多くなっています。

認可保育園の保育料が月額平均が約2万円だったことに比べると、認可外保育園の利用料は(年齢や施設にもよりますが)高額になります。

また、年齢が低くなるほど人手が必要になるため、利用料がより高くなる傾向があります。仮に1か月で1~2万円高くなると考えたら、多くの人が認可保育園を希望するのも納得ですよね。

幼児教育・保育の無償化ってどういう制度?

私は最初「幼児教育・保育の無償化」と聞いて、保育園・幼稚園に通っている子どもがいる家庭は例外なく保育料が無料になると思いました。ところが世帯収入や子どもの年齢によって制度の対象になるかどうかが決まるようなのです。

ここからは対象施設ごとに「幼児教育・保育の無償化」についてご紹介します!(詳細はお住まいの市区町村にご確認ください)

①幼稚園・保育所・認定こども園など

 

<対象の子ども>

〇3~5歳児

すべての子どもたちの利用料が無料

※子ども・子育て支援新制度の対象とならない幼稚園は月額2.57万円まで

〇0~2歳児

住民税非課税世帯は無料

※保育所等を利用する最年長の子どもを第1子とカウントし、第2子は半額、第3子以降は無料

ただし、年収360万円未満世帯は第1子の年齢は問わない

▶対象期間は”満3歳”になった後の4月1日から小学校入学までの3年間です。幼稚園は入園できる時期に合わせて満3歳からになっています。

▶通園送迎費、食材料費、行事費などは保護者が負担

ただし、食材料費については

・年収360万円未満世帯は副食(おかず・おやつなど)の費用免除

・全世帯の第3子以降は副食(おかず・おやつなど)の費用免除

②幼稚園の預かり保育

 

<対象の子ども>

〇3~5歳児

最大月額1,13万円まで無償

▶幼稚園の利用に加えて、月内の預かり保育利用日数に450円をかけた額と預かり保育の利用料を比較し、小さい方が月額1,13万円まで無償となります。

※無償化の対象となるためには、「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。その際、就労などの条件を満たす必要があります。

③認可外保育施設

 

<対象の子ども>

〇3~5歳児

月額3.7万円まで無償

〇0~2歳児

住民税非課税世帯が対象。月額4.2万円まで無償

※無償化の対象となるためには、お住いの市区町村に申請し「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。その際、就労などの条件を満たす必要があります。

※保育所、認定こども園などを利用できていない方が対象

④障害児の発達支援

 

<対象の子ども>

満3歳になってから初めての4月1日から小学校入学までの3年間

▶幼稚園保育所、認定こども園などと併用する場合は、どちらも無料

▶利用料以外の費用(医療費・食材料費など)は保護者が負担

(出典元:内閣府「幼児教育・保育の無償化について(日本語) : 子ども・子育て本部」より

入園準備にもお金がかかる!?

保育料のほかにも保育園で使うものを準備する際にお金がかかります。保育園によって必要なものは違いますが、通園するためには以下のものを準備しなければいけません。

<準備リスト>

・着替えセット
・おむつ
・おしりふき
・上靴
・エプロン
・食事セット(コップ、箸など)
・歯ブラシ
・手拭きタオル
・通園カバン
・お昼寝布団
・パジャマ

入園準備としてはこのくらいです。我が家は1歳児クラスへの入園で、準備に約2万円かかりました。着替えは洗い替えが必要なため、下着や上下の服のセットを5~6組ほど用意しています。子ども服なので一つ一つは安くてもまとめ買いをすると、1回のお会計で5千円を超えることはよくあります…。

また、入園後も夏には水遊びセット、冬は雪遊びの準備(つなぎ・帽子・手袋など)のように季節によって買い足さなければいけないものも多くあります。

さらに、靴や服はすぐにサイズアウトするため、その都度買い替えるとなると意外とお金がかかります。フリマアプリや知り合いからお下がりをもらえる場合は、上手に活用するといいかもしれませんね!

どういったものが必要になるのか気になる方は、保育園に直接問い合わせるのがおすすめです。

まとめ

保育園の費用は直接家計に影響があるため、重要な問題ですよね。保育園にかかる費用は認可保育園と認可外保育園の違いや年齢、住民税非課税世帯かどうかなど、さまざまな条件により異なります。

私は保育園の申請手続きの際に、保健センターで月額の保育料がどのくらいかかるのか計算して教えてもらえました。その時点で保育園に入園できるかどうかはわかりませんでしたが、「もし入園できたら月額このくらいかかるんだ」と事前に知ることができたので、とても助かりました。

もし月額の保育料を詳しく知りたい場合は、お住まいの市区町村や保育園に問い合わせてみてくださいね!

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